CROSSROADS×Nagasaki  -クロスロード×長崎-

異国文化が交差した長崎を科学と情熱で探究

月琴唄 ―丸山を濡らす旋律―

月琴唄

みよみよ 我に賜ひし九連環を
九つ九つ連る鎖の指輪
もろ手かけても解きほどかれぬ
小刀で切りても割きかねる
ええ なんとしょう      (九連環)

春は牡丹に蝶したい
迷い迷うてあちこちと
遂に夫婦となりにけり    (四季)

春は三月風頭
金比羅まいりのにぎやかさ
野に出て遊ぶ人々も
酒のきげんでハタあげる
おすやら引くやらくれるやら
ハタげんか 帰りは空びょうたん
家のみやげはおとしごめ  (紗窓)

なんのかんの だまくらかして
うちが知らんつもりへ
みんな知っとるばの
こないだも彦山やまの月の暁
あんなんと出島ばさるいとる
いいえ この目で見たも
んあんた 勝手ばかり
うちはさびしかと       (水仙花)

「ながさきの民謡」長崎新聞社編(1969年)より

月琴を弾く女性(1886年、アドルフォ・ファルサーリ撮影
<月琴を弾く女性>(1886年、アドルフォ・ファルサーリ撮影)

水仙花、リアルに聴いてみたい。丸山の「長崎検番」に取材行こう。





長崎のうた | コメント:0 |

伊王島の子守唄

<伊王島の子守唄>

馬込の浜の番人が
四つ竹もって テボさげて、
あんまりおしを女が泣きこがれ
えっと泣くなよみやげやる
びんのかたびら すすの帯
こたてしてから 花よめご

舟はつっかげ船頭さんはちんば
表のカジ取りゃ二度ちんば

打たれ叩かれやぐらだいこ
打たれながらもおもしろい

えっとそしるなよ人のことそしるな
人のことそしれば憎まれる

いっちょこよいよい
言うてねえらす子を
乳を飲ませて たたきねや

おまやどこの人私見て笑う
私も見てやる笑うてやる

つらにっか子はまな板にのせて
なますきざむよにざくざくと

おどまいやばい嫌われてから
二度とあの家のしきゃ越えぬ

親のめし食て他人の飯は
イゲはなけれどノドに立つ

伊王島古写真 馬込教会
「教会がそびえる馬込」

その名の由来として、昔こんな本の記述がある。

「俊寛僧都の配流せる所は此いはふ島なり。異本平家物語に、彼杵郡のいはふ島なるよし見えたるとかや、子いまだ異本をみざれば募りて云がたし、常の説の如くば歌にも薩摩がた沖の小島とよみたれば此島にはあらざるべし、されども彼杵郡は平氏門閥の領にて殊に資盛の領所多しといえば、俊寛等を痛はり此いはふ島におきて、遠き薩摩の沖なるおうに都へは聞へ置し事もあらんか、此島の前原薩摩につづきていと近く、ましてこの島にいにしへは温泉ありしといえば、硫黄もありしならん、然らば硫黄と祝ふといづれが本の名なる事を知らず」
「長崎話草」西川如見


いずれ、その名の由来、つきとめてみせます!







テーマ:詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - ジャンル:学問・文化・芸術

長崎のうた | コメント:0 |

端唄「春雨」 長崎の花街情緒薫る名歌

「春雨」

春雨に
しっぽり濡るる 鶯(うぐいす)の
羽風に匂う 梅が香や
花にたわむれ しおらしや
小鳥でさえも 一筋に
ねぐら定めぬ 気は一つ

わたしゃ鶯 
ぬしは梅
やがて身まま 気ままになるならば
サァ 鶯宿梅じゃ ないかな
サァサ 何でもよいわいな

作詞者:肥前小城の藩士 柴田花守
節付け:丸山の遊「女おかつ」

春日芝きみ さんの素晴らしい演奏は↓





長崎のうた | コメント:0 |
| ホーム |