CROSSROADS×Nagasaki  -クロスロード×長崎-

異国文化が交差した長崎を科学と情熱で探究

in a galaxy, a little far away....

日本時間:2017年2月23日未明、NASAの Spitzer Space Telescope が、一つの恒星を巡る地球と同サイズの7つの星を発見したという重大発表がありました。



このうち3つが「ハビタブルゾーン」と呼ばれる生命が誕生するのに適当な領域に含まれていて、そのほとんどが水を持つ岩石の惑星。
.
私たちの太陽系の外に発見されている「ハビタブルゾーン」のうちで、1つの恒星を巡る「7つの星」というのは最も数が多く、更に、この全てに水があるかもしれないというのです。

もちろん、「水」は全ての生き物にとって重要なものであり、地球から約40光年と遥かに離れたここに、地球外生命体の可能性があるということになります。

これまでも、2015年7月27日、NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」が、はくちょう座の方向1400光年に位置する恒星に系外惑星を発見してました。これが「ケプラー452b」。これまでにケプラーが見つけた系外惑星の数は1030個、系外惑星の候補の数は4696個でしたが、今回の発見はこの内容を越える大発見となります。

そして、この発見によって地球で私たちが一人ぼっちでなかった、という科学的にもトップクラスの重要性が示されました。それはあたかも「パズルの重要なかけらが見つかったかのようなものだ」、と Thomas Zurbuchen (associate administrator of the agency’s Science Mission Directorate in Washington)は言っています。

ついにこの発見が、ハビタブルゾーン解明の「ゴール」へといざなうのか?

NASA

宇宙物理&天体 | コメント:0 |

オリオン

明日から雪の舞い散る冬空だということもあり、今回はちょっと趣旨を変更しました。
日頃長崎関連の歴史科学ばかりUPしているんですが、ここでボクの最も興味ある学問:物理学と天体について触れてみようかなと企んでます。

と、いう訳で、冬の星空といえば、やっぱオリオン座。
だけど、オリオンはいろんな意味で深い・・・
orion1.jpg
wallpeperlink.com

上の画像範囲を広げ、オリオンをなじみ深い星座にすると次のようになります。
orion3.jpg

オリオンのベルトと呼ばれる中央の3連星は、左から「アルニタク」→「アルニラム」→「ミンタカ」。
そのやや上には、ウルトラマンの故郷「M78星雲」があります。初めの画像では一番右の角にある星雲がそれです。

orion5.jpg

これを拡大すると、巨大で美しい色彩のガスの立ち込めている様子がわかります。

オリオンの腰の剣に当たる所には幻想的なイオタもあります。
orion4.jpg

3連星の東端の星:「アルニタク」のすぐ近くには、「馬頭星雲」も見えます。
馬頭星雲

これら全体に広がっている赤いガスは、バーナードループと呼ばれる円弧状の超新星残骸です。あまりに薄いので通常は肉眼で見えませんが、実はオリオン座全体を取り巻いています。

そして、オリオンと言えば、左上に位置する超巨星:ベテルギウス。ボクが高校時代に、その規模から最も興味を惹かれた星です。
その大きさは、人間が夜空で見えている天体で太陽に次いで大きく、この星を太陽あたりに置くと、その直径は遥か火星を越えて木星辺りまで到達するほどの大きさ。つまり、地球から太陽までの距離を「1天文単位」という1億5000万kmとすると、相対性理論に基づいて、最速となっている「光」の速さが秒速299,792 km。よく言われるように、1秒で地球を7周半出来るほどのすさまじい速さです。核融合によって放たれる光が太陽から放射されて地球に到達するまでに、8分19秒かかってしまうので、地球で眺める太陽は約8分前の姿となります。その太陽から木星までの 距離が約778,500,000 km。ベテルギウスは現在これより少し小さい直径を持つという巨大な星です。

また、このベテルギウスは、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンともに、冬の大三角を形成しています。

orion2.jpg

誰でも簡単に冬空では確認できますが、「超新星爆発」を起こして、もうないのではないか?とも言われる星なのです。しかし、地球までの距離が640光年離れており、今冬空を眺めて見える姿は太陽より遥か遠く、640年前の星の姿なのです。まさに宇宙はリアル・タイムマシーンです。この超新星爆発が、地球にどのような影響があるかということに関しては、今回は詳細には書きませんが、もし爆発すると地球でも肉眼で見えるほどだと推定されています。

そして、角度を変えて歴史的にはこんな話もあります。
中央の3連星がシンメトリーを旨とするエジプト文明において、直線上にギザのピラミッドが並ばないのは、このオリオンのベルトを元に配置されたのではないか、という説もあり、各星の光の強さと各ピラミッドの面積とが比例している、ということを計算した人もいるほどです。

pyramid.jpg
中日新聞+プラスより

これには当然のごとく、単なる偶然ではないか、と言う人たちがいます。もちろんそれも妥当な話だとは思います。しかし、建築学的にも、精密工学的にも、超高度な数学と物理を用いないと作れないのが、特に「クフ王」のピラミッドだと言われています。その他、アブシンベル宮殿のラムセス2世像、メムノンの巨像など、重機や現代の精密工具を駆使しないと作れないのではないかというのがエジプト文明です。この論争も決着がつく時が、いつの日か訪れるんでしょうか?

いずれにしても、冬のオリオン座は、いにしえから人間の想像力を駆り立ててやまない姿です。










宇宙物理&天体 | コメント:0 |
| ホーム |