CROSSROADS×Nagasaki  -クロスロード×長崎-

異国文化が交差した長崎を科学と情熱で探究

原爆を開発した、あるアメリカの物理学者のインタヴュー

こんばんわ。

明日12月8日は、大東亜戦争(太平洋戦争)開戦の契機となった、真珠湾攻撃の日です。

この日を明日に控えて、みなさんには問題提起をさせていただこうと思います

次の動画は、ハロルド・メルビン・アグニュー博士が広島を訪れて、インタヴューに答えたものです。
(Harold Melvin Agnew, 1921年3月28日 - 2013年9月29日)
彼はアメリカの物理学者で、広島に原爆を投下した際に、計装航空機として「エノラ・ゲイ(広島に原爆を投下した機)」を尾行した「グレート・アーティスト」に科学観測員として同乗しています。



この動画をご覧になり、現代を生きる日本のみなさんはどのように思われたでしょうか?

テーマ:歴史大好き! - ジャンル:学問・文化・芸術

核爆弾 | コメント:0 |

出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 10 - オランダ独立(1) -

このシリーズでの前回、「出島表門開通記念! みんなで学ぼう、オランダ9」の最後に問いました答えは以下の記事によって書きましたので、解答にたどり着くまでせっかく書いたのでぜひとも全てお読みになられて下さい

■「みんなで学ぼう、世界史としてのキリスト教 1 - 宗教改革(1) -」
■「みんなで学ぼう、世界史としてのキリスト教 2 - 宗教改革(2) -」
■「みんなで学ぼう、世界史としてのキリスト教 3 - 宗教改革(3) -」
■「みんなで学ぼう、世界史としてのキリスト教 4 - 宗教改革(4)前編最終回 -

途中、いきなりこの「みんで学ぼう、世界史としてのキリスト教 宗教改革」シリ~ズ、などもぶっ込んでしまい、もうやってられんわwwwとなった方もいらっしゃるかとは重々拝察申し上げます。しかし、お読みになられた方はお分かりかと思いますが、アレは必要悪(必要善)の脱線だと自負しております(断)。

答えを確認されたでしょうか?

これでようやく神聖ローマ帝国&スペイン・ハプスブルク家からのオランダの独立へと進めるわけです(´;ω;`)

16世紀。
この16世紀は世界史の中でも、大きなターニングポイントとなる世紀ではないかとボクは考えています。追って話すことになります。

では、さっそく「オランダ独立」までの道、いってみましょう!

日本は大陸からは海で隔絶された島国であるという地理的条件もあって、はじめっから独立というか孤立しているので、なかなか他国の独立問題の深刻さに気付くことがないでしょう。平和ボケと揶揄されるゆえんはこの辺りにも要因があります。

オランダもある意味、低地で水浸しであったという地理的条件から、まともな国家が成立していたわけではありません(後に、この「低地」であるという条件が「江戸」と同様、経済的には幸いしてきます)。

そこに、
①ゲルマンの強力な国家であるフランクが出来て支配領域に入り
   ↓
②その後、9世紀末の分裂を経て
   ↓
③神聖ローマ帝国の中に組み込まれる
、という流れをこれまでに書いてきました。

そうして、ルター、カルヴァン派と続き、プロテスタントは広がりを見せるようになります。さすがに聖書をみんなが自国語(はじめはドイツ語です)で読めるようになると、そして、活版印刷によって大量に書物が造られるようになると、聖書にまるで書いていない「贖宥状(免罪符)」や「魔女狩り」といった、これまでのローマ・カトリック教会の悪事が露呈していくわけです

「信者」なのですから、教会が「信じられない」行動をとれば、人が離れていくのは当たり前の話です

こうしてカルヴァン派プロテスタントは、ドイツの周辺である国々、オランダだけでなく、フランス、イングランド、スコットランドへと広がっていきます。

16世紀 プロテスタントの広がり
引用:「世界の歴史まっぷ:カルヴァンの改革」より

このプロテスタントの広がりに教皇庁もさすがに黙ってはいられません

時の教皇:パウルス3世は神聖ローマ皇帝カール5世の協力の申し出もあり、途中開催地を巡ってフランスとのいざこざもありましたが、結局は帝国内の自由市で北イタリアのトリエントでの公会議の開催を決断します

そもそもルターはカトリックの解体を望んでいませんでした。「聖書に戻れ」という教会自らの改革を呼びかけていたのです

1545年から63年という長きに渡って、3会期の討議がなされ、ようやく終了します。
ここで、プロテスタントとの妥協点と非妥協点が確認されますが、贖宥状(免罪符)の販売や金による取引を禁止しつつも、依然「贖宥」の意義は保たれることなど、結局はその他もルターが主張した「聖書に戻れ」というより、むしろこれまでの教会の伝統に由来する教義が有効であることを認め、終了~となります

一体、この費やした時間は何だったんでしょうか…。

しかも、この会議の期間中、妥協点を見い出そうとした神聖ローマ皇帝(痛風王)カール5世は亡くなり、1556年から後を継いだのが、あの息子のフェリペ2世でした。
フェリペ2世2

以前にも書いた通り、フェリペは強硬なカトリック推進派です
当時のオランダは、フランスという当時の大国を挟んで、スペイン・ハプスブルク家との領土ですが、ルター&カルヴァンによる宗教改革以降、世間は上記のような事情であるにもかかわらず、トリエントの公会議の内容を徹底すべく、このスペイン王フェリペ2世はカトリック思想による圧政をしくのです

まず、具体的な政策ですが、スペイン統治下のネーデルラント(オランダの正式名でした。一応、お忘れないよう確認で書きましたが、以後また「オランダ」にしときます)では異端審問が行われ、プロテスタントを弾圧します。また、都市の自治権を剥奪し、市民には重税を課すなど、やりたい放題の圧政を展開していきます。

この圧政に対抗した貴族が、ナッサウ伯ルートヴィヒ、ブレーデローデ伯ヘンドリックでした。
彼らが中心となって同盟を結成し、下級貴族ら約400名が集結しましたこの中にはプロテスタントだけでなく、何とカトリックもいたのです。よほどの重税だったんでしょう。

1566年4月5日、彼らはブリュッセルの宮廷に赴き、総督パルマ公妃マルゲリータに、フェリペによる、トリエント公会議の決定事項の強制を取りやめるよう求める請願書を提出しました。
この請願の動きに、公妃マルゲリータは慌てふためきます。もし、これが広がって、請願を受け取ってしまうとフェリペが黙っていないからです。
これ対し、マルゲリータの廷臣ベルレーモンが、「公妃様、あのような下っ端貴族など、ご心配ありません。公妃様の権威を利用して『おねげえしますだ~』と物乞いに来ているに過ぎません。今度またやってきたら、あいつらのこと「乞食」と呼んで、踏みつけてやりましょう」と語ったとか。

その後、下ッパ貴族がやってくるごとに、「また『乞食』が来たぞ」、と呼ばれるようになります。そのうち下ッパ貴族たちも、「いいよ、別にそれで」ということで自分達でも「乞食」党と名乗るようになります

この「乞食」のことをドイツ語で「ゴイセン(オランダ語ではフーゼン)」と言います

この「ゴイセン」という言葉は、後にネーデルラントの愛国者を意味するようになるのですが、その意味はこの下級貴族らの「乞食」党に由来するのです(なにやら今この言葉は差別用語に指定されてるようですが、歴史上の事実として使用されていたのでそのまま使ってます。「乞食」はアウトで「物乞い」「ホームレス(といった横文字)」ならセーフ、てのは不明ですが…。以後のブログ記事でも、同様です)。

この下ッパ貴族のユーモアのセンス、あのユリウス・カエサル(あだ名「モエクス・カルウス」=ハゲの女ったらしと自認)に通じますよね?(笑)

さて、こうした下級貴族らの圧政に対する請願行動は、カルヴァン派の連中を中心に行われたので、オランダではカルヴァン派のことを「ゴイセン」の通称にもなっていきました。「ゴイセン」らは、オランダ各地で野外説法を行い、フェリペ2世の暴政を非難しまくります。過激派の連中は、教会を襲撃して聖像を破壊したりと、こっちもやりたい放題です

このようなオランダにおける治安の乱れをさすがに懸念したフェリペは、1567年にアルバ公をネーデルラント総督として派遣し、治安を平定させようと目論見ます。

いよいよ、「八十年戦争」の幕が上がります
ダークサイドのとばりが降りてきた・・・みたいな。逆か、この場合(;´∀`)

フェリペ子飼いのアルバ公は以前にも増して、ここぞとばかりの苛烈な圧政とプロテスタント迫害を展開します。この迫害によって多数のカルヴァン派が処刑されますが、この時の裁判所を通称「血の裁判所」というのです

こうした迫害の強化によって、しだいにゴイセンらの抗議行動は鎮圧されてゆくのです。

Fernando_Álvarez_de_Toledo,_III_Duque_de_Alba,_por_Antonio_Moro
フェルナンド・アルバレス・デ・トレド(Fernando Álvarez de Toledo, Duque de Alba)

しかし、ネーデルラントはスペインへの抵抗を止めませんでした。

ネーデルラント諸州は1568年、オラニエ公ウィレム1世を先頭に、再びスペインに対する反乱を起こすのです。

そして、人類の起点となった、「三十年戦争」へ突入~!!! となります。

・・・あれ?そういうや、カトリックて、何で日本へ布教に来たんだっけ??

盛り上がってきました!!

次回も、お楽しみに~!

dejima_agin_rogo-3.png


<オランダ編>
出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 1
出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 2
出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 3
出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 4
出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 5
出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 5.5 ―科学と非科学の違いー
出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 6
出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 7
出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 8
出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 9

<宗教改革編>
「みんなで学ぼう、世界史としてのキリスト教 1 - 宗教改革(1) -」
「みんなで学ぼう、世界史としてのキリスト教 2 - 宗教改革(2) -」
「みんなで学ぼう、世界史としてのキリスト教 3 - 宗教改革(3) -」
「みんなで学ぼう、世界史としてのキリスト教 4 - 宗教改革(4)前編最終回 -


テーマ:歴史大好き! - ジャンル:学問・文化・芸術

オランダ関連 | コメント:0 |
| ホーム |