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歴史をちゃんと理解するための経済学 1

旧年度末の超・煩雑な雑務も終了し、やっとブログ再開です。

今日は趣向を変えて、筆者の最初の大学である経済学部的観点から、N〇Kや大手新聞や財〇省が流布しまくっているデマの真相を明らかにしたいと思ってます。

ということで、以下の文章を読む前に次のサイトをまず見てください。

「リアルタイム財政赤字カウンター15」

どうでしたか?これは「リアルタイム財政赤字カウンター」と名がつくサイトで、衝撃的な日本政府の赤字が秒単位で増幅していっている恐怖のサイトです。昨年夏休みの事、筆者のパダワンの数名が、中学校の夏休みの課題で「税についての作文」というのがあり、学校の先生からこのサイトを見せられて、「日本の借金はこんなに恐ろしいことになっています。君たちが大人になったらもっと少子高齢化が進んで日本は財政破たんするよ」と脅されたというのです。

…コラコラです。

経済が全く理解できていない先生のデマによって、ウチの中学生らは暗い思いになったらしく、果てには「増税が必要だ」という財務省の策略に乗っかかって、「将来のために増税すべきだ」という趣旨の作文を書かされる始末。大変由々しき事態となっています。

国税庁のサイトから、昨年の「内閣総理大臣賞」を受賞した中学生の作文を引用してみましょう。

平成28年 中学生の内閣総理大臣賞

 「今から三年前、日本を襲った台風十八号。特別警報が初めて発表され、マスコミにも大きく取り上げられた一方で、六人の方が亡くなられるなど多くの被害に見舞われた。当時私の曽祖母は、京都府綾部市にある古屋集落に暮らしていた。鳴り響く轟音と、流れ込む大量の土砂や倒木。押し寄せる台風は、過疎化の進んだ小さな集落を飲み込み、曽祖母の家を容赦なく襲った。後の復旧作業で家は元に戻ったものの、曽祖母は都会への避難を余儀なくされた。
 ここ数年、大規模な台風や集中豪雨による被害が後を絶たない。地球温暖化やヒートアイランド現象が原因ともいわれている。そんな中、大阪府と京都府が「森林環境税」を四月から導入しているということを耳にした。府民税に加算されるこの税は、土石流発生時の倒木・流木対策にあてられるという。さらに、根本的な森林の荒廃を防ぎ、次世代に健全な森林を残すため、基盤づくりや人材育成にも使われる。それはまさに、古屋集落が経験したような大規模な土砂災害から、人々の暮らしを守る仕組みづくりといえるだろう。
 税金というと、社会保障や公共サービスに使われているイメージが強く、森林や環境のための税という考えには、驚きすら感じた。しかし、世界全体でみると地球環境を支える税は決して珍しくないという。例えば、フィンランドやオランダをはじめとするヨーロッパ諸国では、二酸化炭素などの排出量に応じて、家庭や企業から徴収する「炭素税」が一般的になっている。また、アイルランドではレジ袋の使用量を削減するために、「レジ袋税」が導入されている。日本でも、「森林環境税」は多くの都道府県で取り入れられており、環境保護を意識した税の仕組みづくりが進みつつあると感じた。
 世界各地で頻発する環境破壊と、危機感を増す地球温暖化。その影響や被害は極めて深刻であり、もはや見過ごすことはできない。こうした問題と向き合い、対策していくための手段の一つに税金があるのではないだろうか。一人の力で地球の未来を変えることはできない。だからこそ一人一人が、地球に生きる人間として「税金」という会費を納め、皆で地球を救う取り組みが求められているのではないだろうか。
 地球環境を支える税は、今すぐその成果が実感できるものではない。しかし、私たちが大人になった時、あるいはさらにその先の世代まで、人々の安心な暮らしと豊かな自然環境を守る財源となるだろう。地球の未来を支える上で、税金が大切な役割を担っているのだと心に留めておくことが、今の私にできる小さな一歩なのかもしれない。やがて大人になった時、税金を通して私たちの未来に貢献したいと思う。地球に生きる一人の住民として、胸を張ってその役割を果たしたいと思う。 」

「国税庁 税の学習コーナー」

他の作文も、誰から、とは言いませんが、すっかり「センノウ」されて書かされてる感満載の作文だらけですが、赤字の部分は次回検証しましょう。

と、ここでその話に移行する前に、大手新聞二誌の最近の記事も載せて置きます。

朝日新聞 国の借金

日経新聞 国の借金


これらの記事を見ましたが、いずれも「国の借金」となっていて、肝心の利益分である「資産」が示されていません。つまり、「借金」だけが載せられて日本の将来はヤヴァいと言っているのです。こんな不誠実は記事があってイイのでしょうか。ここであまり小難しい話は抜きにして、次の事実を見ておきましょう。

政府の連結バランスシート
国の財政諸表(財務省)より 嘉悦大学教授:高橋洋一先生試算

何と、300兆円もの「黒字」です。友達に10,000円借りているけど、別の友達に13,000円貸している、という状態を赤字でヤヴァい!と言いますか?
しかも日本は、EU加盟国から借りまくってドラクマ通貨を発行し続けて強引に借金を返そうとして破たんしたギリシアと違い、その借金のほとんどである約90%がドメスティック(国内)でのやり取りです。家庭内(ドメスティック)で子供がお母さんから1,000円借りたことを借金と言うでしょうか?これを加味すると、本当にこれが借金と言ってよいのかが曖昧になります。

と、決定的なことを言うと、人は必ず死ぬから、一般人が80歳辺りで家を買おうとしても銀行は貸してくれるはずはありませんが、国は死にません。だから、延々と国債を発行してもこの歴史的にも勤勉で豊かな日本はなかなか破たんすることはないし、経済的には円という通貨に世界一の信頼を置かれている国家なのです。

また、この「国の借金」という言葉も誤りです。正しくは「政府の借金」であり、全く異なるものです。むしろ、国民が政府に貸し付けている訳だから、国民の財産ということもできます。例えば、一般の人が銀行に預金することを、銀行側から見て「銀行の借金」と言いませんよね。これと原理はほぼ同じであることに気づきましょう。

そして、日本人が働いて稼いだお金の所在は他にも、「政府の内部 300兆円(いわゆる「埋蔵金」)や「企業の内部(内部留保) 過去最高313兆円」などもあり、実は世界一経済が豊かな国家であることが判明しています。しかも、現在のアベノミクスによる財政再建は、2016年2月に日本銀行が発動した初の「マイナス金利」政策によって終了しました(_´Д`)ノ~~オツカレシタ 

かんたんに言うと、どこかから「借金」すれば、普通は借りた相手に金利を付けて元の額以上で返しますよね?マイナス金利はこの逆です。つまり、普通はAはBから借金すると、Bへ元より多い額を支払います。この増えた分が金利ですね。しかし、逆に借りたAがBへ元より少なく支払うということです。例えば、友達に10,000円貸したら、「ゴメン、今こんだけしかないわww」で、9,000円で戻ってきて以後終了というようなものです。この例え話では10%のマイナス金利となったわけです(本物の政策は0.1%だけどね)。そして、副次的には財政再建を終わらせてしまうというメリットもあるのです。圧倒的に日銀が国債を保有している(20016年には650兆円くらい)ので、日銀があの財政赤字カウンターでバイオハザードのゾンビように増殖する国債を買ってやっているのに、本来政府が日銀に払うべき金利を逆に日銀から大量にもらえるのですよ。これは政府に代わって日銀が増大する国債の金利を「国民」に代わって払ってやっていることになります。したがって、ここでは詳しいことは難しくなるので言いませんが、デフレを増進してしまう消費税を増税するなどの愚策を止めて、緩やかなインフレ(おおよそ2%程度)が進行すれば、ほぼ自動的に(とは言い過ぎかもしれませんが)あの恐怖の「国の借金」もなくなっていくのです。だから、財政再建は終了となるのです。

もちろんマイナス金利だけではデフレ脱却ができないので、量的緩和をセットで実施されることで更なる効果が上がっていくというわけです。そもそも通貨を発行しているのが日本銀行なのですから、1000兆円を刷れば借金返済終了です。中3公民の「経済」で習いますよね?日本銀行は「発券銀行」であると。紙幣には「日本銀行券」とちゃんと書いてます。ちなみに硬貨は財務省造幣局が作るので「日本国」と刻印されてますね。

ここまで来ると、安倍首相がご自分の在職中に増税を行わない、と明言した意味が分かりますね。8%に増税してしまったばかりに国内の消費が落ち込み、税収も減少、はじめに掲げたアベノミクスにもブレーキがかかってしまいました。つまり、増税によって人々がお金をつかわないから税収も減り、供給量たる物が余ってしまったので物の値段が下がるというデフレ傾向が促進されてしまいました。これも公民で習った「需要供給曲線」ですぐにわかります。

・・・と、ここまで書いて気づいた人もいるでしょう。昨今の国会中継を見ていると、野党の方々が日本はこんなに借金大国なのに、社会保障のためにも増税して緊縮財政を行わないのはどうしてか?将来の子供たちに負の遺産を残すのか!アベノミクスはどうなっているんだ!!…と揶揄に近い追及されています(最近は北朝鮮からミサイル打ち込まれたことの方が確実に国会で審議すべき重要案件なのに、森友問題追求で忙しそうです。ま、これもニセ振込用紙などで追求してますが(笑)。さっき例を挙げた新聞社と記事を書かれたの専門の方々も同様です。

・・・・・・・・・大丈夫でしょうか?経済学ってご存知でしょうか?データや事実に基づいていますか?とにかく反政権という演繹法的立場からの記事ではないですか???

ボクは歴史学もやります。確かに文献調査も大切ですが、それよりデータを重視して科学的な合理性を追求する手法を採ります。
単に文献に書かれていることから、それらしい推測を行って「解釈」を加えるのは、色んな風に意味をとれる「ノストラダムスの大予言」をテキトーに解釈して流布することと同じです。だからボクはデータや経済的な証拠を元に、これまでと違った観点から、実はこのブログの記事を組み立てているというわけです。




テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

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