CROSSROADS×Nagasaki  -クロスロード×長崎-

異国文化が交差した長崎を科学と情熱で探究

出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 4

オランダの歴史、どこから攻めようかとあまりに悩みすぎながら、明け方までブログを書くのでストレスでハゲる(ような)気がしてなりません。

古代ローマ皇帝:ジュリアス・シーザーこと、ユリウス・カエサルは、元老院から「ハイ次、モエクス・カルウス君」と呼ばれると、「私ですが、何か?」と応対して笑いをとっていたとかいないとか…。

は?どういう意味?と思われるでしょう。

ボクはラテン語を話せないので不明ですが、「モエクス・カルウス」君は「ハゲの女ったらし」という意味らしいです。ついでに言えば、カエサルはとてつもない借金王ですが、のちプトレマイオス朝エジプトの最後の王:クレオパトラ(7世)とデキてしまいます。「クレオパトラ」(1963年 アメリカ)という映画ではエリザベス・テイラー扮するクレオパトラと、レックス・ハリソン扮するカエサルでした。カエサル死後にクレオパトラが誘惑するのはリチャード・バートン扮するアントニウスですが、この二人はホントにデキてしまい、結婚までしてしまい、のち離婚と結婚を繰り返します。

Cleopatra_poster.jpg

カエサルのように、この不名誉なあだ名を自認出来て、かつ、背水の陣で一同の笑いとろうとするほどの勇気と度量がないと、やはり歴史に名を残す栄誉は手中に収められないのかもしれません・・・・・・・・・・・・・。これを「歴史に名を残す法則1」と名付けておきましょう。まぁ、ボクはどっちか言えば、現世における栄誉(髪フサフサ)を採りたいですが。

Julius_Caesar_Coustou_Louvre_MR1798.jpg
Gaius Iulius Caesar
<ガイウス・ユリウス・カエサル立像>
ニコラ・クストゥ作、ルーヴル美術館所蔵
紀元前100年頃(紀元前102年とも)~紀元前44年3月15日
カエサル(シーザー)の名が「皇帝(カイザー)」を表すようになる。
で、立像の頭には月桂樹が!
「名誉の証として与えられた月桂冠をどこでも被っていいよ」という特権を与えれた際は、めっちゃ喜んだとされています。やはり、気にはしていたみたいす。

さて、どーでも良い話を軽いジャブにしといて、よーやく本題に入って行きます。

お待たせしました


オランダはスペインでした!(16世紀中頃~)

前回までのシリーズで、「オランダという国はない」、「オランダ人は今一番デカい」とさんざん言って来て、今回はコレ。もう訳が分からなくなってきた人も多いかと思います。
しかも、
最初はドイツでした!
などと言ってしまうと、もうええわwwwとお叱りや誹(そし)りを受けるかもしれません。

しかし、コレぜんぶ本当です。
ただ、当時のヨーロッパでは「オランダってどこよ?」って認識だったハズです(水浸しの低地だし)。

地図で現在の位置確認しときましょう。
map2.jpg

実は、ここらへんの事情を根こそぎ説明しながらオランダ史を描くと、浜口改めメカ口の複雑極まりない数量計算によれば、ガチで3冊分の本が完成します。

まぁ、どうにか手短にやってみましょう。

やや古めの話からすると、かつてこの辺りにあった強力な国:フランク王国がヴェルダン条約とメルセン条約によって三つに分裂します。これが9世紀半ばから後半で、今のドイツ・フランス・イタリアの元が出来ました。
ヴェルダン・メルセン
引用:世界の歴史まっぷ より

そのうち、ドイツ辺りにあった東フランクのザクセン家2代目オットー1世という人が、ハンガリーの祖であるマジャール人をレヒフェルトの戦いで完膚なきまでに撃退し、ついでにスラブ、ボヘミア、イタリアを制圧してしまいました。

Otto_I_HRR.jpg
Otto I.
<オットー1世、ルーカス・クラナッハ画>
位 936年 - 973年(東フランク王)
位 962年 - 973年(ローマ皇帝)
912年11月23日~973年5月7日

そんな感じですから、時のローマ教皇ヨハネス12世がその当時イタリア国内で、あーだこーだいろいろあって悩み中(でハゲそう)だっとこともあり、「もう君が皇帝やって、ここらでまとめてくれよ」ということで、476年に滅んだハズの西ローマ帝国の皇帝復活~!となります。
これをもって世界史では「神聖ローマ帝国」誕生、とすることが多いです。と、ドイツ近辺が中心なのに「ローマ」がついているのがポイントです。コレをつけたほうがお洒落だと思ったのでしょうか・・・。これが後に思わぬ落とし穴にハマってしまうことにもなります。

この「神聖ローマ帝国」というは、ナポレオンによって支配される1806年まで、わりあい長いこと継続します。あの十字軍(という名の殺戮団)を送り込んだのも最初はこの帝国です。ただ、基本的にはドイツを中心としているものの、下手に「ローマ」という名がつくし、カトリックを保護育成する政策もとった国だったし、「やっぱ、魅惑のローマ欲しいよなぁ~」ということで、歴代皇帝が度々イタリアを乗っ取ろうと企んでばかりいました。これに対し、さすがに干渉されるイタリアも無策ではなく、奴らの侵入経路にあたる北イタリアのジェノヴァやヴェネツィアなどの都市が独立して、神聖ローマに対抗すべく都市同盟を結んで抵抗を続けます。

ずっとこんな体たらくで、皇帝らがすっかりイタリアにかまけてるものだから、国内は当然まとまりがなくて、地方の諸侯たちがここぞとばかりに強くなっていきます。

実は今のイメージのドイツという国が史上初めて出来るのは、ビスマルクがまとめる1871年なのです。 この話、そのうち別のカテゴリーにてやろうかなと思ってはいます。

それまではこうした事情もあって、なかなか統一国家を作るのが出来ませんでした。13~14世紀になると、「領邦」と呼ばれる小国家が何と帝国内に300ほども出来てしまい、そいつらが勝手に独自の貨幣鋳造権や外交権を持つようになっていきます。ひいては、1256年から20年足らずほど、まともな皇帝がいなくなるという「大空位時代」が訪れるわで、こうなるとコレほんとに「帝国」と呼んでいいんだろうか?という疑問しかわきません

しまいには、帝国内の7人の大諸侯たちが集まって、自分たちに都合の良い人間を皇帝に決めてしまうという有様です。

すったもんだするうちに、帝国内のオーストリア近辺で、1273年より「ハプスブルク家」という一門から皇帝が選出され、ナポレオンに滅ぼされる1806年までずっと帝位を世襲し、強力になっていきます(※フランスとも対立します)。あの「ベルサイユのばら」でおなじみ、マリー・アントワネットの実家です。この一族から出たカール5世がフランスを越えたスペインで王位にもつき、スペイン王としてカルロス1世をも名乗ります。

1024px-Emperor_charles_v.png
Karl V カール5世(カルロス1世)
1500年2月24日~1558年9月21日
位 1519年 - 1556年(ローマ皇帝)
位 1516年 - 1556年(スペイン王)
戴冠
1520年10月22日 / 1530年2月24日(ローマ皇帝)
別号
ブルゴーニュ公・ブラバント公・フランドル伯・ルクセンブルク公
ネーデルラント君主・ミラノ公・ナポリ王・シチリア王

※アゴが長いですが気にしないでやって下さい。一族は「アゴのハプスブルク」と呼ばれています(「歴史に名を残す法則1」を適用)。

この時の領域がすさまじく広大で、ドイツ・オーストリア辺りは当然として、スペインはもとより、ネーデルラント(やっとココキタ(;・∀・))、ナポリ、ミラノ、アメリカ大陸にまで及んでしまいました。地政学的にはフランスが挟み撃ちにされて、ヤヴァす、となってますね、後の展開のためにチェックしときましょう。

カール5世の「ハプスブルク帝国」(16世紀中頃)
引用:カール5世 

このカール5世の時代なのです、いわゆる「大航海時代」が進み、そしてあの「宗教改革」が苛烈になっていくのは。ちなみに、カール5世の晩年は痛風の痛みとオスマン帝国のスレイマン1世との攻防やフランスとの戦争疲れ、この宗教改革などで、「もうオレ、無理 orz」となって退位し、二人の息子に領土を分けてスペインのユステ修道院へ籠ってしてしまいます。しかし、間違いなくカール5世はとても有能だったでしょう。この混沌としたヨーロッパ情勢、論理的に知るほどホントに面白い。現代につながる答えも、歴史を学ぶ意義もココらへんに山ほど転がってます!

<カール5世へ贈る、哀しみの秀歌>浜口改めメカ口作

痛風と止まぬ戦に耐えかねて
もとの濁りのパリよ恋しき


次回、痛風王カール5世(カルロス1世)の息子の一人について、からになりますが、いよいよスペインには太陽が沈まなくなります

「地獄より光明に至る道は長く険しい」と ジョン・ミルトンが「失楽園」で言ってます。
・・・オランダへの道はまだまだ続く(; ・`д・´) お楽しみに~!

dejima_agin_rogo-3.png

出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 1
出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 2
出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 3

テーマ:歴史大好き! - ジャンル:学問・文化・芸術

オランダ関連 | コメント:0 |
<<出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 5 | ホーム | 出島表門橋開通記念! みんなで学ぼう、オランダ 3>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

| ホーム |